3本の法律にまたがる食品表示を1本の法律にする食品表示法案は19日、参議院消費者問題特別委員会で採決され、全会一致で可決された。
21日の本会議で採決され、成立する。本会議10時から最初の議案として採決される。
付帯決議は、衆議院より1項目多い12項目。
追加内容は以下の2点。
①栄養機能食品、特定保健用食品を含む健康食品の利用が増加していることを踏まえ、
消費者が健康食品の特性等を十分理解し、適切な選択を行うことができるよう消費者に分 かりやすい表示のあり方や広告の適正化について検討すること
②中途採用を含めたプロパー職員の確保や育成に積極的に取り組むこと。
参議院付帯決議 すべて入れますね。
食品表示法案に対する付帯決議
政府は、本法の施行に当たり、次の諸点について適切な措置を講ずべきである。
一、食品表示基準の策定に当たっては、消費者の表示利活用の実態や消費者のニーズ、食品 の製造・流通の実態等を十分に調査し、消費者、事業者双方にとって分かりやすく、実行可能 で、かつ国際基準との整合性等を十分に踏まえた食品表示とすること。
二、製造者の所在地等の情報を知りたいという消費者からの要望を踏まえ、製造所固有記号制 度の在り方について検討すること。
三、食品表示義務の対象拡大に当たっては、小規模の食品関連事業者に過度な負担とならない よう、その実行可能性を担保する支援措置等環境整備を図ること。
四、栄養表示義務化に伴う表示基準の見直しを始め、加工食品の原料原産地表示の在り方、中 食・外食へのアレルギー表示の在り方、食品添加物表示の在り方など表示基準の見直しにつ いては、本法成立後速やかにその検討のための機関を設置し、検討に着手すること。また、 その委員の人選に当たっては、表示基準の見直しを幅広く消費者や事業者の理解を得なが ら進めていくという観点から、広く各層の声を反映できるよう、公平・中立で均衡のとれた委員 構成とすること。
五、四の表示基準の見直しについては、本法の目的及び基本理念を踏まえ、可能な限り、検討 内容及びスケジュールを具体的に示し、これを消費者基本計画に明記すること。
六、食品表示に関する法律の一元化を実効的なものとするため、執行体制を充実強化すること。 少なくとも問合せ対応等のワンストップ体制等を早急に実現すること。また、中途採用を含 めたプロパー職員の確保や、その育成に積極的に取り組むこと。
七、虚偽・誇大広告及び消費者を誤認させる不当な表示については、食品衛生法や不当景品類 及び不当表示防止法の適切な運用を通じて、監視、取締りに努めること。
八、食品表示の適正化に係る実施状況を取りまとめ、定期的に年次報告の中で国会に報告す ること。
九、本法に基づく差止請求の実効性を担保するため、適格消費者団体に対して食品表示に関す る情報提供その他の支援を行うこと。
十、消費者へ食品の安全性に係る科学的情報を適時適切に提供する等、消費者とのリスクコミ ュニケーションを一層推進すること。また、提供された情報の理解の促進等のための消費者 教育を拡充すること。
十一、環太平洋パートナーシップ協定の交渉に当たっては、遺伝子組換え食品の表示など、食 品表示を含め、消費者の安全・安心に資するものとなるよう万全を期すこと。
十二、栄養機能食品及び特定保健用食品を含む健康食品の利用が増加していることを踏ま え、消費者が健康食品の特性等を十分理解し、適切な選択を行うことができるよう、消費者 に分かりやすい表示の在り方や広告の適正化について検討すること。
右決議する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
消費者に代わって消費者団体が消費者被害にあったお金を取り戻す訴訟ができるようにする
「消費者被害集団回復特例法案」は、
会期末処理で継続審議になる。
6月4日、衆議院本会議での質疑のあと
消費者問題特別委員会は7日趣旨説明
13日約3時間
明日20日約3時間 計6時間の審議で、臨時国会に持ち越される。
本日の理事会では、25日か26日に会期末処理のために委員会を開き
閉会中審査決議を行うことが決まった。25日の可能性が高そうだ。
継続審議を本会議に申し出をし
本会議で決議する。ご異議ありませんか。異議なし・・ということらしい。
それにしても、表面的にはどの党も反対していない法案がなぜ
審議入りが遅れたのか。
どうも釈然としない。民主党の国対委員長代理、代行ともに
消費者庁の大臣、副大臣経験者だが
食品表示法案を丁寧に議論することにこだわったように見えなくもない。
臨時国会は、ぜひ消費者サイドに立った修正をお願いしたいものだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿